クリスティアン・ゲルハーヘル
Christian Gerhaher
Baritone

ミュンヘン国立音楽大学オペラ・スクールにおいて、パウル・クーエンとライムンド・グリュンバッハに師事。ピアノのゲロルト・フーバーと共に、ヘルムート・ドイチュのリート・クラスおよびディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ、エリザベート・シュワルツコップ、インゲ・ボルグのマスタークラスを受講した。その間、自身もミュンヘン音楽大学で教鞭をとる。
1998年に医学博士号を取得。同年、パリ、ニューヨークのインターナショナル・プロムジチスで第1位に選ばれた。続いてニューヨークのカーネギー・ホール(チェンバー・ホール)でデビューを飾り、以降、ウィグモア・ホール、フランクフルト・アルテ・オーパー、アムステルダム・コンセルトヘボウ、パリ・オルセー美術館、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、ムジークフェラインなどの主要ホールに出演し、ラトル、アーノンクール、ハイティンク、ブーレーズ、ティーレマン、ブロムシュテット、シャイー、ヤンソンス、ハーティング、ナガノなどの指揮者とともに世界の主要オーケストラと共演。オペラでは2006年ザルツブルグ音楽祭で、リッカルド・ムーティ指揮の下パパゲーノを歌い、これはデッカよりDVDがリリースされた。ヘンツェの「ホンブルクの王子」をアン・デア・ウィーン劇場で、「タンホイザー」のヴォルフラムをマドリッド歌劇場、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、ロンドンのコヴェントガーデン王立歌劇場で歌った。
10〜11年は、バイエルン国立歌劇場でモーツァルト「フィガロの結婚」の伯爵、フランクフルト歌劇場で「こうもり」のアイゼンシュタインを歌い、この先には「ペレアスとメリザンド」のペレアス、トゥールーズ市立歌劇場で「ドン・カルロ」のポーザ公爵が予定されている。シューベルトの作品を収めたCD『夕暮れの情景』は06年にグラモフォン賞を、また同年のシュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭では北ドイツ放送音楽賞を受賞。09年にはシューマンの作品を収めたCD『メランコリー』で、エコー・クラシック賞年間最優秀歌手とBBC音楽賞、更に、ラインガウ音楽賞も受賞。続く10年には、マーラーのアルバムがMIDEMクラシック賞年間最優秀歌手、オランダのエディソン・クラシック賞、ドイツ・レコード批評家賞年間最優秀賞を受賞した。最新CDはソニークラシカルからリリースされた管弦楽版「マーラー歌曲集」(ケント・ナガノ指揮モントリオール響、2013)。
14/15シーズンのベルリン・フィルハーモニー管のアーティスト・イン・レジデンスを務める。

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