ドイツのザーリュブルッヘンに生まれる。幼少の時にフランスに渡り、コントラバスやヴァイオリン、ピアノを習い音楽の基礎を固めた。その後韓国・ソウルに移り、ソウル国立大学校にてドイツ文学とヴァイオリンを専攻した。
2007年、韓国・釜山のアロイシウス・オーケストラを指揮してデビュー。このオーケストラとは2010年にカーネギーホール、2012年にはサントリーホールで比類なき大成功を収める。
日本では九州交響楽団、千葉県少年少女オーケストラ、洗足学園管弦楽団、アクロス・ユースオーケストラ、多摩ユース・オーケストラ等と共演。
2013年10月に東京フィルハーモニー交響楽団デビュー。その後、相模原市民会館や新宿文化センターでのベートーヴェン「第九」公演や「題名のない音楽会」のテレビ放送にて共演。2015年4月より、同団のアソシエイト・コンダクターに就任。
韓国では首席指揮者としてDittoフェスティヴァル・オーケストラを率い、また大邸のMBCオーケストラにも登壇している。
2014年11月、ウィーン室内管弦楽団を指揮しウィーン・デビュー、称賛を浴びる。また2015年8月のボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団とのイタリア・ツアーや、2016年2月のパドヴァ・ヴェネト管弦楽団とのチャイコフスキー「交響曲第2番」の指揮など、各地で好評を博している。
チョン・ミンは、韓国国立オペラの招きでラヴェルの「子供と呪文」、プッチーニの「蝶々夫人」を指揮するなど、オペラの分野でも卓越した才能を発揮している。2013年、イタリア・レッチェのボリテアーマ・グレーツ歌劇場でヴェルディの「椿姫」を指揮してヨーロッパでのデビューを大成功させ、公演直後に、次回のヴェルディ「ドン・カルロ」での再登壇が約束された。2014年5月には「ドン・カルロ」を韓国国立オペラで振り、大好評を博した。
2015年9月から2016年4月にかけ、ミラノ・スカラ座アカデミー管弦楽団と、子供用にアレンジされたモーツァルト「魔笛」を14公演指揮。若い世代に音楽の素晴らしさを伝えた功績が高く評価された。2016年8月にはマリンスキー歌劇場の「蝶々夫人」を振った。
2019年6月にはイタリア交響楽団日本ツアーを指揮、ベートーヴェン、モーツァルトなどを指揮し、大好評を博す。また、同6月には東フィルオペラシティ定期シリーズにも登場、好評を博した。
チョン・ミン
Min CHUNG
Conductor/アメリカ